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目からウロコ

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食いモン道楽2

食い道楽のページ2~01年11月日記より


モンブラン11/15

モンブラン(弟の作品)



11月3日(土)
ホットプレート
今日はほんとはバーベキューの予定だった。
なのに、外は雨~。
お野菜も切ってたし、ワインもビールもあるし、
焼きそばもお徳用のでっかいの買ってたし、
準備は万端だったのに雨とは...急所をつかれてしまった、トホホー。
仕方ないので家で焼肉をした。
新婚家庭におじゃましたのだが、
彼らは今回の焼肉のために今朝、ホットプレートを購入してくれた。
肉だけじゃなくお好み焼きもホットケーキも焼けるし、
分解してキレイに洗えるぜ。(だからナニ)
一家に一台必要やで、とみんなに説得されての購入だったため、
最初はどうやら二人とも釈然としなかった様子。
しかし使ってみるとその便利さが実感できたようで、
しきりに「買ってよかったよ~」と嬉しそうに話していた。
我々も「コレは全然焦げ付かないよな」とか
「火力も十分だよな」とか
「片付けやすくっていいね」などと、
目の前のホットプレートを褒めちぎった。(苦労するぜ)
そして宴はテレビでやってた「猿の惑星」という映画鑑賞にて
おひらききとなった。有意義な雨の日の過ごし方だったと思うな。

11月9日(金)
ベビースター
心底お腹を空かせて帰宅した。夕飯はまだだった。
机の上には
「ベビースター焼そば、マヨネーズソース味・キャベツ練り込み」
が転がっている...
こないだのバーベキューの時に食べようと思って購入したオヤツである。
雨天のため屋内で焼肉になり、おやつはみんなで山分けとなった。
その時にジャンケンで勝ち取った
「焼そば、マヨネーズソース味・キャベツ練り込み」だった。
他にラーメン味とかうどん味などがあったんだけどさ。
この「キャベツ練り込み」ってのがどうにも魅力的で、
「これ、欲しい」と訴えたのだが、
そこはやっぱり関西人に人気のソース味。
一筋縄では手に入らなかった。
(大げさな表現のわりにはジャンケンという原始的な手段)

もとい、あまりに空腹だったため、急場しのぎにそれを食べることにした。
この貧粗なおやつ(メーカーの方、ゴメンなさい)は、
心が暖まるほどおいしい。懐かしいようなコソバユイ感じかする。
昔から知ってる食感、素朴な色合い、見慣れたキャラクター。
パッケージの袋をよく見ると、そのキャラの名前が書いてあった。
「シェフ・ベイちゃん」
...ふ~ん。(ノーコメントかい)
小さいけど1袋全部食べてしまった。
なんだかお腹がいっぱいになってしまった。

しかし、フと我に返った。

...毎日楽しみにしている貴重な夕食を、
こんなジャンクフードで腹いっぱいにしてしまった...。
なんだかえも言われぬ後悔の波が押し寄せてきた。
わ、ワタシはなんてつまらない事をしてしまったのだろう。
もうちょっとガマンしたら、
もっとおいしく夕飯を食べることができたというのに...。
確かにベビースターは
ほんの3分間ほどワタシにおいしい快楽を与えてはくれたけど、
栄養素は与えてはくれなかった。
そのかわりにご飯前に妙な満腹感を残していった。
あぁ、罪なヤツ、ベビースター焼そば、マヨネーズソース味・キャベツ練り込み。

11月17日(土)
梅田、茶屋町
最近はこじゃれたお店が増えた。
カフェや床屋...いえ、美容院は特に、ここ数年で
特殊な進化を遂げている。入るのが気恥ずかしいくらいである。

今日は仕事帰りに飲みに行くことになった。
いつもなら待切れずに会社近くの居酒屋へ直行だが、
今回はメンバーに遠くの人もいたのでとりあえずターミナルである
梅田で飲むことになった。

ここでこじゃれたお店の登場である。
連れてってくれた先輩は、この店で友達の結婚式の二次会をやったらしい。
ふむふむ、それらしきグループをさっそく発見した。
なんでそんなことが分かったかというと、
「おふたりの幸せを祈って、かんぱ~い!」
と言っていたからである。
幸せなおふたりを横目に、我々は奥のテーブルへと案内された。
疲れたご一行様にはぴったりの場所だった。
店内は統一されたデザインで色はベージュ。
おぉ~、おっしゃれー。(分かってんのかどうか...)
しかし座ってみると、ミョーに落ち着かない。
どうやらイスまでこじゃれたデザイナーズ仕様だったらしい。
よくみると店内は全て間接照明。
なぜ照明にこだわるかと言うと、ワタシは暗闇に弱い鳥目さんだからさ。
さらに注文を取りに来たお兄ちゃんは男前だった。
そのうえビールを持ってきたお姉ちゃんまでべっぴんさんだった。
ビールはジョッキではなく、細長いこじゃれたグラスだった。
600円なり。た、高いな。
お姉ちゃんはワタシのビールのグラスのためにコースターを敷いてくれた。
このサービスが600円なのだろうか。
それなら450円のジョッキでいいよ、ワタシは。
...その思いはどうやらみんな同じようだった。
一瞬お互いの目を合わせる。顔は疲れているが、目は笑っている。
そしておねいちゃんは一通り食事の注文を取って、
これまたこじゃれた厨房へと去って行った。

ワタシたちはとりあえず乾杯して、ごくごくとのどを潤した。
のどが潤おうことで舌の緊張も取れたようで、
みんな口々に仕事の愚痴をしゃべり出した。
いつもならゲハゲハ笑いながら話すところが、
今日のこの店の雰囲気もあって、
それに男前のお兄ちゃんもいることだし、
同じ愚痴でも今日は大人しいモンだった。
出てきたお料理も店の雰囲気に合わせたこじゃれたモンだった。
サラダも、野菜のてんこもりではない。
彩りよく意図的に盛られている。
鳥のカラ揚げにしてもただ単にコロコロ皿に置いているのではなく、
ちゃんとソースのかかり具合まで計算されているかのように
整然と並んでいる。
その皿自体がこじゃれている。
またその様子にイチイチ感動するワタシ達であった。
(普段どんなとこで飲んでるのさ)

そうやって食べて飲んでしてる間にも、
あのイスの座り心地だけはどうしてもいただけなかったな。
というか、イスにしっくり来ないのではなく、
店の雰囲気に自分が合ってなかったのかもしれない。
やっぱりビールにコースターはいらないのさ。

11月22日(木)~ 11月23日(金)
あじゃり餅
 さっきまで、ご近所さんにいただいた
「あじゃり餅」というお菓子の話を書いていたのだが、
手がすべってクリアキーを押してしまい全文すっかり消えてしまった。
トホホー。
長々とこのおいしい京菓子の 素晴らしさを語っていたのだが、
一瞬のうちに消えてしまってワタシもすっかり意気消沈である。
こういう事は一度や二度ではない。
なのでワタシも気を付けるべきところなんだろうけど、
あぁMacちゃん、
お願いだから一言確認のメッセージおくれよ...
その憎きクリアキーってのは、deleteキーのすぐ隣にある。
非常に紛らわしいヤツなのさ。
いったいこんなキー、何のためにあるのだろう。
(クリアするためだろう)
く、悔しい...キーっ!

*********

昨日ご近所さんからいただいたとってもおいしいお菓子について...
クリアキーごときに負けてなるものか!
せっかくの文章が消えてしまったショックからかなり立ち直った。
なぜなら今日も『あじゃり餅』が残ってて、さっき食べたから。
思えば、このテの苦しみはファミコンでかなり経験しているハズ。
レベルが上がるほど長くなるパスワードを、
せっかく書き留めたのに間違っていて泣いた「ドラクエ2」。
パスワード制度がなくなって、
バックアップ式に変わって楽になったとはいえバグの多かった「ドラクエ3」。
ゲームオーバーになったら
何もかも始めっからやり直ししなくてはならない「オホーツクに消ゆ」。
(かなり古いぜ...)
まさに祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きアリ、
そんな平家物語的な経験を積み重ねて人は大人へと成長するんだね、母さん。
もとい、「あじゃり餅」というのは漢字でかくと「阿?梨餅」、
「?」の部分はウチの賢いMacちゃんの文字パレットにもないほど難しい漢字である。
説明すると、
「門(もんがまえ)」の中に「斉」の字が入っている。
名前の下に「京銘菓」とある。
なんだか由緒正しい感じがするな。
直系10センチくらいの円くて平ベったい和菓子で、
なかには粒あんが入っていた。
それはそれは美味しいお菓子だった。(うっとり)
表面はきれいなきつね色をしているので、一見「どら焼き」に見える。
一口かじったときにビックリした。
どら焼きの食感を思い浮かべていたのに、生地がモチっと歯にくっついからさ。
思い込みっていけないのヨネ。
よくやってしまうのが、
「あと一段ある」と思って階段を踏み外してしまうという失態である。
思い込みの激しい人ほどそのアクションも大きく、
こないだワタシはすっかり転けてしまった人を見た。
最近は特に携帯電話で話したりメールしたりしながら歩く人が多いので、
必然的にそういう気の毒な人を見かけるようになった。
バランスくずして妙なカッコになってしまい、
見てる方もとっても恥ずかしい。ってそんなことはいいのさ。

「あじゃり餅」はただ食べるだけでなく、
ちょっと手を加えるとまた違った楽しみ方ができるとのこと。
「餅製ですので、特に冬期等固くなりましたら
オーブン等で加熱していただくか、うす衣にて油揚げして頂くと
格別の風味がございます。」(満月・店主、談)
『油揚げ』のくだりはなんだかとっても美味しそうである。
『満月』というのはこのお菓子を製造販売されておられる会社の名前である。
ありがとう、満月さん。ありがとう、ご近所さん。
少しばかり脱線しながらも、
こうして「あじゃり餅」の感動を最後まで書き上げることができてワタシも幸せである。
...クリアキーになんか負けないのさ。


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